インビザライン~透明マウスピースで目立たない矯正治療about invisalign

インビザライン・システム(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)による治療について

透明マウスピースで目立ちにくいインビザライン

透明マウスピースで目立ちにくいインビザライン

インビザライン治療は、透明に近い特殊なマウスピースを用いて矯正治療を行う画期的な治療方法です。ワイヤーを使わないため、周囲の人が見ても矯正治療中であることがわかりにくく、矯正器具の装着に抵抗があってこれまで矯正治療に踏み切れなかった方にもおすすめの治療法です。

インビザライン治療の主なメリット

矯正装置が目立たない
透明に近いマウスピースを使用
自分で付け外しが可能
お手入れ簡単&衛生的
比較的痛みが少ない
※ワイヤー・ブラケット治療との比較による

当院では患者様のご希望に応じて、インビザライン治療にも対応しております。インビザライン治療について詳しく知りたい方のために、以下により詳細な情報をまとめましたので、ぜひお読みください。

1 インビザライン・システムとは

インビザライン・システムは、ワイヤーを使わず、「インビザライン・アライナー(=マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置、以降『アライナー』と表記)」という器具を用いる治療法です。

アライナーの形は、患者様ひとりひとりで大きく異なります。そのため、アライナーを作成する上では、患者様の歯を写真・レントゲン・デジタルスキャンなどで記録することに加え、患者様の歯のコンディションを歯科医師の見地から検討し、インビザラインが最適かどうか、十分なカウンセリングが必要となります。

また、すべての歯列矯正にインビザライン治療が適合するわけではありません。症状によっては通常のワイヤー治療が必要な場合もありますので、そのあたりはカウンセリング時に慎重に診断させていただきます。

治療の際は、歯のデータを計測後、治療の器具を作成する機関にデータを送付します。そこから患者様の歯の形状に応じた専用の「アライナー」という器具を、矯正の進捗に応じその都度作成します。アライナーは1~2週間ごとに交換する仕組みとなっています。

さらに、歯磨き・食事も通常どおりできるというのは大きなメリットです。

1-1 インビザライン治療の流れ

それでは、インビザライン治療の具体的な流れについてご説明します。

まずカウンセリングを行い、患者様の症状の治療にインビザライン治療が適合するかどうかを診断します。

インビザライン治療が可能という診断になった場合、写真・レントゲンおよびデジタルスキャンまたは歯牙の印象をとります。

3D治療計画ソフトウェアを使用し、当院医師が患者様の治療計画を作成します。この3Dの治療計画では、予測される歯牙の最終位置が示されるほか、おおよその治療期間が確認できます。現在の歯並びの状態と矯正完了後の歯並びの状態を比較できますので、治療の進捗状況や、いつごろまで治療が必要かなどをわかりやすく把握できます。

患者様専用にカスタマイズされたアライナーが製造され、当院に届けられます。

アライナーを患者様にお渡しします。患者様には毎日アライナーを装着していただき、1~2週間ごとに新しいアライナーに交換します。

約4-6週間ごとに通院して診察を受けていただき、治療経過を確認していきます。

治療終了後、歯牙の位置を安定させるためにリテーナー(保定装置)の使用が必要となることがあります。

女性の笑顔
1-2 インビザライン治療の具体的なメリット

◆ワイヤーをつける必要がない

インビザライン治療の一番大きな特徴は、「ワイヤーをつける必要がない」という点です。

患者様の歯の形に合わせたアライナーを装着いただくことで、目立ちにくく、会合やパーティ・食事の時などは一時的にアライナーを外して外出することも可能です。

また、スポーツをされる方や吹奏楽などをされる方にもインビザライン治療は適しています。通常のブラケットを用いた治療では、スポーツの最中に何らかの衝撃で器具が外れてしまうリスクがあったり、吹奏楽などで楽器の演奏に支障をきたすケースもありました。しかしインビザライン治療なら、アライナーを装着しながらスポーツ・吹奏楽もこれまで同様に行っていただけますし、気になる場合は一時的に外すことができるので安心です。

アライナーイメージ

◆歯磨きのしにくさ・ワイヤー装着部分への着色汚れの心配がない

ワイヤーを利用した矯正治療では歯磨きが難しく、歯科医院での清掃だけでなく、患者様のご家庭でも毎日の十分な歯磨きが必要となります。

また、コーヒー・紅茶・ワイン・チョコレートなどの歯に着色汚れがつきやすい飲食物を好まれる方にとっては、ワイヤー部分とそれ以外の部分で色が変わってしまうことも考えられます。

インビザライン治療は、アライナーを自分で外すことが可能なため、いつでも歯の手入れができ、口腔内を健康な状態に保つことができます。

アライナーを装着したまま食事をしない限りは、ステイン(着色汚れ)の付着は圧倒的に少ないことが報告されています。

◆金属製ブラケットの脱落がない

ワイヤー・ブラケットを装着した矯正の場合、治療期間中に動きや衝突などで装置が脱落する可能性があります。装置が脱落した場合、早急なワイヤー・ブラケットの再装着が必要です。いち早い通院が必要となり、社会人であれば休みを取ること、学生であれば学校の欠席・早退などが必要になるケースがあります。

◆治療の痛みが少ない

ワイヤー装着時より、アライナーの方が歯の痛みが少ないという研究結果があります。突発的な通院の必要性もワイヤー・ブラケットを用いた治療より少なくなる可能性が高く、患者様にとってもスケジュールに沿った通院計画が立てやすくなります。

できるだけ少しずつ歯の形を矯正していくように計算され、3Dプリンタにて専用素材で作成されたアライナーを利用します。またマウスピース自体は、歯の矯正状況にあわせ数週間ごとに取り替える形となっております。そのため、ワイヤーのように締め付ける形ではなく、徐々に歯列を理想的な形に近づけていくことが可能です。

1-3 インビザライン治療が特に向く人は?

インビザライン治療が特に向く方は、下記のような方です。

人前に出る機会が多く、目立つ矯正方法は避けたい方

特に、接客業、会合が多い業務に携わる人、学生など、ワイヤーをつけることに抵抗がある人にはおすすめします。必要に応じて自分でアライナーを着脱することもできます。

ただし、1日20時間以上のアライナーの使用が推奨されていることはご留意ください。所定の使用時間が守られない場合は、治療期間の長期化や、治療結果への悪影響、また場合によっては治療費が増える可能性もありますので、普段は極力アライナーを装着することが大切です。

インビザラインイメージ

口腔内を清潔に保ちたい方

ワイヤーの場合は、ワイヤー部分付近や歯の隙間などに磨き残しがないよう、注意して口腔ケアを行う必要がありますが、インビザライン治療なら通常のハブラシや歯間ブラシ、フロスでのケアができるため、通常時と変わらない方法で手入れができます。

金属アレルギーの方

アライナーとよばれる矯正器具は、金属ではなく樹脂でできています。 そのため金属アレルギーの方でも安心して矯正治療を受けることが可能です。

1-4 インビザライン治療の注意点

ここまでインビザライン治療のメリットを多くお伝えしました。一方で、当治療が適さないケース、効果を発揮しにくいケースも存在します。

歯科医師の指示通りに所定時間以上のアライナーを装着しない、治療の予定を守らない

当治療は、精密な3Dプリンターで作成された歯を徐々に動かす装置を用いて、歯の形を矯正していきます。

そのため、1日20時間以上のアライナー装着を心がけること、治療予定日に時間通り来院し、歯のチェックを受け新しいアライナーを受け取ることなど、ワイヤーを使った矯正治療をしている患者様以上に、歯科医師の指示を守っていただくことが大切になります。歯科医師とともに二人三脚で歯を矯正していくという心持ちで取り組んでいただくことで、インビザライン治療の成果を、よりよい方向に導くことができます。

インビザラインイメージ

特殊なケースではインビザライン治療が適さないケースもある

例えば、骨の中に埋もれた歯を出す必要がある場合は、当治療は適していません。また、便宜抜歯を必要とする場合、当治療も可能ではありますが、ワイヤー治療の方が、治療期間・仕上がりの観点から有利と言われています。

また、重度なオープンバイト(開咬)、受け口(Ⅲ級)の場合は、当治療単独では治療が困難な場合もあります。

他にも、かみ合わせが低くなる場合があり、顎関節症の方には当治療が使用できないケース、既存の補綴物(かぶせ)が脱離するリスクや、臨床的歯冠長(歯の長さ)が極端に短いケースでは、当治療による治療が困難な場合もあります。そのあたりの判断は、カウンセリング時に慎重に行わせていただきます。

ワイヤーより矯正費用がかかる

インビザライン治療は、アライナーを独自の3Dプリンター技術を用い、専用素材で装置を作成します。また矯正の進捗ごとにアライナーを新しく製造・装着していくため、ワイヤーによる矯正治療より治療費が多くかかる傾向にあります。(料金表はこちら)

ただし、ワイヤー治療の場合インプラントアンカーなどのオプションが必要なケースが生じる場合もあります。この場合、結果として実質的な治療費は大きく変わらない場合もあります。

当院では、あらかじめ矯正治療費とワイヤーによる矯正治療費を明示し、比較検討していただいてから患者様ご自身で治療法をお選びいただいております。

2 インビザライン治療の治療費・支払方法

歯科矯正治療は保険外診療であり、かつ期間も長くかかり、高価なイメージを持つ方も多くいらっしゃるかと思います。インビザライン治療は、一般的にワイヤー治療よりも費用がかかるケースが多いです。

当院でのインビザライン治療費

■ 大人

見えない矯正:全顎矯正治療費880,000円~
見えない矯正:部分矯正治療費550,000円~

■ 子供

見えない矯正605,000円~

(いずれも税込価格)

当院では1年6ヶ月以内の期間で、分割払い(無金利)にて矯正費用をお支払いいただくことが可能です。

詳しくはカウンセリング時にご説明しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

インビザライン

3 インビザライン治療をよりスムーズかつ効果的に進めるために

矯正治療においては、歯科医師・スタッフと患者様が、互いに理想の矯正を実現できるよう協力し合うことが重要となります。

3-1 治療が自身に適しているかを、きちんとカウンセリングで話し合う

当院では本格的な治療に入る前に、カウンセリングを有料(税込11,000円)で承っております。

時間をかけた十分なカウンセリングを行うのは、「どの治療方法が本当に患者様に適しているのか」を、審美的観点、かみ合わせ、バランスなど様々な角度から検討するためです。患者様に最良の結果を得ていただくために、しっかりと分析を行うことが大切であると考えております。

そして、患者様の歯は一生の物です。安易に「始めに矯正ありき」ではなく、事前に十分な診断をすることで、大切な歯へのトラブルを防ぐことができます。

インビザライン装着イメージ
3-2 歯科医院と二人三脚の気持ちで治療する

十分なカウンセリングを通し、期待できる結果のシミュレーションやリスク・注意点を把握し、実際に治療に入るという段階に入ってからは、患者様に医院・歯科医師からの指示をお守りいただくことが大切となってきます。

例えば、アライナーの1日20時間以上の装着時間を守らないと、当初想定できる結果とズレが出てしまう可能性もあります。

また、治療上、歯の上にアライナーが被さる形になります。適宜アライナーを外し、ハミガキ、デンタルフロス、歯間ブラシなどによるプラーク・歯周ケアをご自身で行っていただくことが重要になります。

このようなケアや日常生活における注意点においても、歯科医師の指示をきちんとお守りいただくことで、望む矯正の成果を得やすくなるでしょう。

インビザライン装着イメージ
3-3 歯科矯正は子どものうちが直しやすい、大人でも早めの治療を

歯科矯正は、永久歯が生えて一定期間が経った子どもの時の方が矯正もしやすく、さらには矯正の効果を長い期間享受できます。

インビザライン治療は、歯科医院によっては子どもの歯列矯正には適用しないところもあるようですが、当院では小児向けのインビザライン治療も実施しております。

特に子どもの場合、見た目の問題などからワイヤー治療を嫌がるケースも多いでしょう。その点、アライナーを用いた方法であれば、透明な素材であるため目立ちにくく、スポーツ・吹奏楽なども着用したまま可能なため、学生生活への支障を抑えることが可能です。

大人でも子どもでも歯並びに自信がないだけで、自然と笑顔が減ったり、自分の見た目に強いコンプレックスを抱いたり、と様々な弊害をもたらします。治療をきちんと行うことで、これからの長い人生でずっと矯正の効果を享受できますので、矯正治療を行うなら早いうちに決断されることをおすすめします。

きれいな歯並びを手に入れることで、ひとりでも多くの患者様の明るい笑顔が取り戻せますように。日々そう願っております。

インビザライン治療に関するカウンセリング予約、お問い合わせはこちらのフォームから。お気軽にお問い合わせください。

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